もうひとつのペスト、ダニエル・デフォー「ペスト」

「ペスト」には二種類ある
というお話はブログやQ&A動画で言ってきました。

ではもう1つの「ペスト」はどんなもので
それを書いたデフォーさんは
どんな人だったのでしょうか。

作者ダニエル・デフォーさん

1660年ロンドンでデフォーさんは生まれています。
ジャーナリストであり、作家だったデフォーさん、
「ペスト」以外の代表著作品には
「ロビンソン・クルーソー」(「ロビンソン漂流記」)があります。

そんなデフォーさんは5歳のとき
当時のロンドンの人口2割が死亡した
1665年のペスト大流行を経験しています。

ダニエル・デフォーの「ペスト」

デフォーさんの「ペスト」は
「H.F.」という人物が綴った観察録の形をとっており、
ペストの大流行中におきた出来事や逸話について語られます。
この物語の中の「語り部」である「H.F.」というのが
デフォーさんのおじにあたる
ヘンリー・フォー (Henry Foe)
基にしていると言われています。

ロンドンのペスト大流行当時5歳だったデフォーさん。
おじからの伝文や日記を基に執筆されたと考えられています。

カミュさんのペストとは異なり
記述や記録的に書かれたのが特徴の
デフォさんのペスト。
しかし、
この本が「歴史の記録」つまり「ノンフィクション」か、
あるいは
「フィクション」に分類されるかは
評論家や歴史家の間で論争となっており、
その決着はついていません。

 


第三部の公開まであと6日!!

 

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