劇作家アルベール・カミュ

ペスト
bigter choiによるPixabayからの画像

今回我々が上演する「ペスト」は
カミュさんが34歳で出版した小説です。
小説家としても活躍したカミュさん。
しかし、その他に
「劇作家」という一面もありました。

その代表作の「カリギュラ」は
着手した時期から戯曲第1作とされ、
初演は1945年9月、パリ。
暴君として知られる
ローマ帝国第3代皇帝カリギュラを題材にした作品です。

日本での初演は1968年。
記憶にも新しい2019年11月には
菅田将暉さん主演で再演されています。

アルベール・カミュさんの著作は
「不条理」という概念によって特徴付けられており、
「カリギュラ」も
そして、今回上演する「ペスト」も
不条理文学の代表作とされています。

 

本日は最後に「ペスト」より、
現代のコロナ禍で響くセリフを1つご紹介します。

「誰でもめいめい自分のうちにペストをもっているんだ。
なぜかといえば誰一人、
まったくこの世に誰一人、
その病毒を免れているものはないからだ。
そうして、引っきりなしに自分で警戒していなければ、
ちょっとうっかりした瞬間に、ほかのものの顔に息を吹きかけて、
病毒をくっつけちまうようなことになる。
実際、リウー、ずいぶん疲れることだよ、
ペスト患者であるということは。
しかし、ペスト患者になるまいとすることは、もっと疲れることだ。」

本日のカウントダウン画像に載っている
タルーという役が言うセリフです。
このキャラクターも
是非注目していただきたい役の1つです。

さあ、いよいよ第一部公開まで
3日前と迫ってまいりました。
10月18日の公開、楽しみにお待ちください。

 

『ペスト』特別HPはこちら

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